馬が合いたい大学生

競馬の予想やレース回顧、現地での様子をつらつらと書いていきます

5月4日 京都新聞杯(GⅡ)見解、自信の一鞍

【注】今回から重賞見解と自信を持つ1レースを消化していきます。大した内容にはならないかもしれませんが、読んでいただけるとありがたいです。

 

京都新聞杯(GⅡ・3歳OP・芝2200m)

 ダービーへ、西からの最後の切符をかけたレースになります。優先出走権が設定されていな分、各陣営とも賞金加算に向けて勝ち負けを狙ってくることは間違いなく、粒揃いのメンバーから実力・コース適正を見極めていく必要がありそうです。

 

<データ分析>

 過去10年の消しデータから整理すると、「美浦所属」と「前走が未勝利・新馬戦」の馬は馬券内がなし。また、「オープンクラスでの3着以内」もしくは「500万下クラスで連対」の実績を持たない馬も3着内に来ていません。この条件をクリアした馬は以下の8頭になります。

 

①オールイズウェル

②ヴァンケドミンゴ

③ロジャーバローズ

④ブレイキングドーン

⑤ナイママ

⑦タガノディアマンテ

ハバナウィンド

⑬ヒーリングマインド

(馬番順、データはGallop参照)

 

 また、今年は皐月賞から臨戦する馬が3頭いますが、その場合は「着差0.8以内」が馬券に絡む必須要件。人気の一角となりそうなあの馬もこれに引っ掛かりそうな…

 

<予想・買い目>

◎ヴァンケドミンゴ(牡3・藤岡康)

◯タガノディアマンテ(牡3・松山)

△オールイズウェル(牡3・藤岡佑)

△ロジャーバローズ(牡3・浜中)

△ヒーリングマインド(牡3・池添)

△ブレイキングドーン(牡3・福永)

 

 本命には人気薄ですがヴァンケドミンゴを指名します。前走の山藤賞では、4角から直線に向くところで抜け出すスペースを見つけられず。直線半ばでは他馬に挟まれてブレーキがかかる不利もあり、0.1差の4着に敗れています。しかし、最後の脚色はハッキリと良いものであり、不利がなければ突き抜けていたのではないかとも思わせるレースでした。ここまで6戦のうち4戦を中山で走っていますが、ルーラーシップの産駒ということもあり外回りの広いコースは適舞台のはず。ここ2戦で戸崎騎手が導いた脚質転換を好材料に、500万クラスからの権利取りを狙ってほしいと思います。

 

 対抗は皐月賞6着から臨むタガノディアマンテ。皐月賞では大外から捲るように追い込んできましたが、ダービーへの権利には惜しくも届かず。しかし、大外枠、そして終始外を回りながらの競馬と考えれば、掲示板に届いた面々との差はほとんどなかったとみて良さそうです。そういった意味では、今回の枠(⑦)は挽回にはもってこい。きさらぎ賞で2着に入っており権利取りとしては連対で十分、かつ皐月賞からのタイトなローテーションということで若干評価を下げましたが、実力的には文句なしの本命候補です。

 

 ▲評価がいないように、△を打った馬はどれも懸念点が明確。△中では最上位評価としたオールイズウェルはここ2走の敗因がはっきりしており、ヴァンケドミンゴ同様コース変わりもプラスに働きそうです。しかし、どのレースでも「勝ち馬に迫る」程度の末脚にとどまっており、勝ち切る決め手に欠けるのも事実。上がりの数字にも目立ったものがなく、△評価としました。

 

 ロジャーバローズは前走(スプリングS)で本命としましたが、レース後に鞍上が「競馬を迎える精神状態ではなかった」とのコメント。初の長距離移動が堪えたのか、直線での伸びを欠く不完全燃焼な競馬に終わりました。今回もこの点が改善されてれば当然の上位候補になりそうです。

 

 ヒーリングマインドは前走走りが圧巻。何度か進路を塞がれながらも、最後は自ら道をこじ開けて最先着を果たしました。しかし、前走が稍重馬場で時計がかかったように、速い時計での決着を経験しておらず。京都の芝は良馬場が予想されるだけに、速さに対応できるかがカギになりそう。

 

 そしてブレイキングドーンは、前述した弥生賞での着差が1.2と基準をクリアしておらず。そしてその敗因に関しても、鞍上の福永騎手から「なんとも言えません」となんとも不安な言葉が出ていました。京都2歳ステークスではクラージュゲリエの2着と良績はあるだけに、挽回の可能性はありそうですが…

 

 ということで以上のような印となりました。そして買い目は以下の通り。

 

単勝…②(100円)

複勝…②(200円)

・ワイド…②-①③⑦(各100円)

・三連複…②⑦ー①③④⑬(2頭軸、各100円)

 

 1回戦から穴狙いですが果たして…?

 

●自信の一鞍:東京9R・立夏ステークス(1600万下・ダ1600m)

◎マジカルスペル(牡5・ルメール)

 

 前走は鞍上がポジション取りを無理せずに後方からの競馬に。初の1400mということもあり惰性的なレースとなってしまいました。2走前は大外枠から先行し、一旦は先頭に立ったものの外を回ったロスが大きく終いの脚がキレませんでした。

 当レースでは昨年、後の重賞ウィナーであるアナザートゥルースに3馬身差をつけて完勝しており、適正は問題なし。2走ぶりにルメール騎手の手綱となり、枠も8番と文句なし。昨年同様の走りを見せ、再びのオープン入りを狙います。

5月1日 しらさぎ賞見解

※中の人も久々に現地での南関重賞観戦です。GW真っ只中ですが、令和も競馬を楽しんでいきましょう!

 

●南関女王への試金石。同条件・ティアラカップは参考外!?

 新元号最初の南関重賞は、4歳以上牝馬によって争われるしらさぎ賞。浦和1400mの舞台に今年は12頭が参戦します。2016年の勝者・ララベルは翌年のJBCレディスクラシックJRA勢を撃破、17年の覇者・ニシノラピートは同年暮れの東京シンデレラマイルも制覇し、昨年の勝ち馬・ラ―ゴブルーは今年4月のマリーンカップでダートグレード初勝利を果たしました。南関の新女王へ、確かな一歩を踏み出すのはどの馬になるでしょうか。

 昨年から準重賞に昇格したティアラカップは、同じ浦和1400mということもありこのレースの重要ステップと目されています。昨年も勝ち馬・ラ―ゴブルー、そして2着のファイトユアソングがこのレースから参戦。しっかりと好走して前哨戦としての価値を示しています。一方で、ティアラカップの勝ち馬が馬券に絡んだのはここ4年の間では17年のニシノラピートのみ。マリーンカップエンプレス杯といったダートグレードを経た有力馬が参戦することや、本番とは異なる差し馬台頭のレース展開になったことなどが理由として挙げられますが、勝ち馬の当レースでの信頼度はあまり高くなさそうですね。

 

●注目騎手・吉原寛人は丁か半か。逃げ馬のカギは2ハロン目にあり

 良績の残っている騎手は吉原寛人騎手。地方交流競走ということもあり毎年のように手綱を取っていますが、ここ5年の騎乗成績は(3.0.0.2)と「勝つか負けるか」のハッキリとした結果が残っています。今年も人気の一角を担う馬に騎乗する吉原騎手。今年の彼はどちらの目が出るでしょうか。

 過去5年で逃げ馬が馬券に絡んだのは2回、掲示板には4回残っています。直線コースの短い浦和ですので一見すると先行力は大きな武器になりそうですが、逃げ馬が掲示板外に外れた17年は、後方からの差し・追い込み勢いが上位を占めました。

 注目したいのは各レースの2ハロン目です。逃げたノットオーソリティが勝った15年は11.5秒、的場騎手を背に2着に粘ったショコラヴェリ―ヌが逃げた14年は11.8と11秒台後半のラップを刻めているのに対し、一昨年、そして昨年は11.1、10.7とタイトな流れになっています。逃げ馬の活躍には、レースの序盤で自分のペースに持ち込むことが必要になってきそうです。

 そのほかの注目点としては、暮れの東京シンデレラマイルとの関連が挙げられます。出走馬中、前年の当該レースで最先着していた馬は、過去5年で(2.1.1.1)と複勝率は8割。唯一の着外も4着に敗れた14年のビタースウィートで、この時は2着馬・レッドクラウディアがしらさぎ賞を制しています。内回りコースで比較的直線が短いこともあり、当レースとの相関性が高くなっているのではないでしょうか。

 

●本命、対抗

◎タイセイラナキラ(牝6・吉原)

 

 先述したように、鞍上は注目の吉原騎手。逃げたい馬の中で最も内寄りの枠を引いたこともあり、この馬を本命とさせていただきます。

 前走のティアラカップでは7着に敗れていますが、隣の枠から競り合ったシークレットアリアとの逃げ争いで、2ハロン目・11.3、3ハロン目・12.0とタイトな流れを強いられることになり前半で消耗した分終いが甘くなったと見ることができそうです。

 また、南関移籍後に着外となったのは、前走のティアラカップに加えて昨年の重賞・アフター5スター賞ですが、ともに520キロを超える馬体での出走となっており太目感は拭えず。絞れての出走となれば、前走以上のパフォーマンスを見せてくれることは確実でしょう。

 

〇コパノビジン(牝6・真島)

 

 こちらは今回の出走馬中、昨年暮れの東京シンデレラマイルの最先着馬。JRAでも1000万下クラスまで勝ち上がっているようにメンバー中でも屈指の実力を持っています。

 前走のティアラカップでは先行争いから早々に離脱して中団後方からレースを進め、向こう正面からムチを入れてインから進出を開始します。しかし、終いまで脚を伸ばしたものの勝ち馬には届かず、最後は固まった3着争いの中で6着という成績に終わりました。

 南関移籍後は全戦でコンビを組む真島騎手が鞍上だけに、同じ轍は踏まないはず。シンデレラマイル以前は先行して成績を残していただけに、前走からの巻き返しは十分に考えられます。他馬が実績に欠ける中で、ラ―ゴブルーに0.4差につけた経験は光るものがあり、ここでは勝ち負け必至と行きたいところ。4回の挑戦で2勝と当レースに相性抜群な荒山師の管理馬という点からも、対抗はこの馬で問題ないのではないでしょうか。

 

4月28日 中央競馬予想(重賞:GⅠ・天皇賞(春))

※土曜日分は開催日付が間違ってましたね…。今日こそ挽回!(n回目)

 

●2回東京4日(予想レース:9、10、11)

・9R:陣馬特別(4歳1000万下、芝2400m)

ピッツバーグ(せん6・内田)

 

 少頭数、かつ積極的に前に行きたい馬が少ない今レース。同型馬不在となれば、楽に逃げを打つことができるこの馬にチャンスが巡ってくるのではないでしょうか。

  前走は鞍上が外枠から様子を伺いながらポジションを取ったために自らの形に持ち込めず。道中も位置取りを前後して落ち着いた運びになることがなく、1.9差の負けを喫しました。しかし、今回は内枠を引いた上に鞍上は内田騎手。剛腕でグイグイ押し出して、好成績を残す舞台・展開で運んでほしいところです。

 

・10R:晩春ステークス(4歳以上1600万下、芝1400m)

◎ナンヨ―アミ―コ(牡6・柴田善)

 〇オルレアンローズ(牝6・江田照)

 

 人気馬が比較的前のポジションを狙う中、後方から虎視眈々と差し脚を繰り出してきそうなのがナンヨ―アミ―コです。前走はじんましんで取り消しとなったものの、2走前はトップハンデを背負いながら3着に好走。勝ち馬・モズスーパーフレア(52キロ)、2着・アドマイヤナイト(54キロ)とハンデが比較的軽く、前でレースした馬が残る中での追い込み・好走となった。

 対抗として同じパターンで狙いたいのは5番のオルレアンローズ。最軽量ハンデに加え、自分の形として逃げを打つことのできる馬であり、江田騎手の手綱に導かれての逆転まで可能ではないかと読んでいます。

 

 

・11R:スイートピーステークス(3歳OP牝馬、芝1800m)

◎カレンブーケドール(牝3・津村)

 

 ワンターンの1800m戦ということで、東京での1800m、ならびにマイル実績が生きることになりそう(な予感笑)。前走は桜花賞掲示板に入り込む2頭、そしてフローラS3着の東京大好き・ジョディーと競り合っての4着。特に単騎逃げに持ち込んだジョディーと競った内容は評価でき、休養明けで上積みが見込める今走では、前回逃したクラシック出走権を確実につかみたいところですね。

 同厩舎のセリユーズも有力馬の一角となることが予想されますが、より速いキレを持っているカレンを中心視します。

 

 

●2回京都3日(予想レース:8、9、10、11)

・8R:糺の森特別(4歳以上1000万下牝馬、芝1800m)

◎シャイントレイル(牝5・三浦)

 

 休養明けから今年の開幕戦に臨みます。京都の馬場状態は金曜発表の時点でほぼ良の段階まで回復しており、日曜にゆるさは残っていないはず。となると、先週の時計を参考に1分46秒台の決着が予想されます。

 時計に対応できる馬の中から選別していくと、前走の実績を加味して当馬を本命とします。野島先特別では4角から仕掛けを始めるものの、直線の入り口で2頭に挟まれて仕掛けが遅れるシーンがありました。勝ち馬がこのクラスで実績のあるゴージャスランチだっただけに、着差0.2も十分価値のあるものなのではないでしょうか。

 

・9R:鷹ヶ峰特別(4歳以上1000万下、芝1400m)

◎ヤマニンぺダラーダ(牡5・岩田康)

 

 皆目自信がないですね。前進があるとすれば、後方からの追い込み・展開待ちながら直線の長いコース向きな当馬。前回は北村友騎手が素直(バカ正直)に動かしていたが、岩田騎手ならば果敢な追走を見せてくれるはず。直線一気の脚で突きぬけてほしいですね。

 

 

・10R:端午ステークス(3歳OP、ダ1400m)

◎モンペルデュ(牝3・藤岡佑)

 

 前走は稍重、かつ差し展開と恵まれず8着敗退。しかし、馬場状態は良に向かっており、舞台も2戦2勝の京都に戻ることも含め逆転戴冠のチャンスと見て良さそうです。本来は川田騎手が継続騎乗となったのでしょうが、騎乗停止中により今回は藤岡佑騎手が鞍上に。同期のお手馬を勝ちに導いて欲しいところです。

 

 

・11R:(GⅠ、4歳以上OP、芝3200m)

◎クリンチャ―(牡5・三浦)

 

 2走前の有馬記念、前走の日経賞はともに海外帰り、休養明け初戦と理由のつく敗戦。また坂のある中山コースは元来得意ではない舞台であり、近走成績はあまり気にする必要はなさそうです。

 注目したいのはやはり(2.1.1.0)と際立つ京都コースとの相性。さらに昨年3着とリピーターが好走しやすいレース傾向からも、絶好の狙い目と言えるでしょう。平成最後のGⅠで、新たな元号の主役を担う騎手が初戴冠なるか。人馬ともに初の栄誉に向かって駆け抜けてほしいところです。

 

 

 

 

4月27日 レース回顧

●2回東京3日(予想レース:9、10、11)

・9R:秩父特別(4歳1000万下、芝1600m)

◎ランウェイデビュー(牝4・石橋)…9着(/11頭)

 

 スタートで後手を踏んだものの、馬群の前が空いているのを見て一気にポジションを回復して3角を3番手で迎えます。しかし、直線に向くと外から一気に迫った11番・フォックスクリークや2番・ビーカーリーのキレ味に全く及ばず。最後はこの2頭を最後方からまとめてかわした10番・トラストケンシンが勝利しました。

 フラットなペースで馬群がバラけなかっただけに、前半から位置取りを挙げた分余計な脚を使ってしまったのが敗因と言えそう。勝ち馬は殿からレースを運んでいただけに、近走通りの形に持ち込もうとした鞍上の判断が仇となってしまいました。

 

 

・10R:春光ステークス(4歳以上1600万下、ダ2100m)

◎デザートスネーク(せん5・三浦)…8着(/13頭)

 

 大外枠からの発走ながら、前走とは異なり1角~2角で好位へつけます。先行集団に位置したまま最後の直線を迎えますが、怪しい手ごたえに見受けるとまったく反応せず。最後は鞍上も半ば追うのを止めてのゴールとなりました。

 前半で馬群を大きく外から巻き上げていった分でロスがあり、三浦騎手がレース後に述べた落鉄の影響もあったかと思われます。いつものような堅実なレース運びができなかったのが悔やまれます。

 

 

・11R:テレビ東京青葉賞(GⅡ、3歳以上OP、芝2400m)

◎アドマイヤスコール(牡3・Mデムーロ)…9着(/16頭)

 

 1枠1番からラチ沿いで好スタートを切りますが、逃げる隣の2番・リオンリオンにつられるように2番手へ。2角から向こう正面にかけて折り合いを欠くと、鞍上が必至のブレーキをかけながらなんとか2番手を追走する展開となります。

 逃げ馬が巧みに脚を溜める中でワンペースの追走になってしまったか、直線に向くと一旦は前進の気配を見せるも伸びることはできず。後続が殺到するなか、逃げ切ったリオンリオンが青葉賞を制する結果となりました。デムーロ騎手は「距離が長かった」と言っていましたが、道中の折り合い面で不安を見せ、予想以上の着差をつけられてしまいましたね…

 

 

 

●1回新潟1日(予想レース:9、10、11)

・9R:ゆきつばき賞(3歳500万下、芝1200m)

◎タマモメイトウ(牡3・藤岡康)…1着(/13頭)

 

 道中は後方待機となった当馬ですが、4角では凝縮した馬群から抜け出すようにスムーズに外へ。一気に加速すると先行各馬をごぼう抜きして最後は13/4馬身差の完勝を果たしました。重馬場で外のコースに利があった感は否めないとは言え、条件戦で好走しているメンバーが揃う中この着差はお見事。今後の目標がどこに設定されるかは分かりませんが、葵ステークスあたりでも好勝負できそうな素材ではないでしょうか。

 

 

・10R:春日山特別(4歳以上500万下、芝2000m)

◎エテレインミノル(牡5・幸)…4着(/8頭)

 

 ゲートからジョッキーが促すと、スッとポジションを上げて3番手から追走していきます。道中もしっかりと折り合い直線に向くと、インコースから追い上げを図って進出を開始。しかし外から伸びてきた勝ち馬、そして好位から伸びた2着馬との間に決定的なキレの差があり及ばず。0.8差の4着に敗れてしまいました。

 舞台相性や適性の面から推したものの、まさかのキレ不足で敗戦。ローテーションが詰まっていた等の要素も見つからず、私には理解が及ばない敗戦となりましたね…

 

 

・11R:駿風ステークス(4歳以上1600万下、芝1000m)

◎レッドオルガ(牡6・北村友)…9着(/13頭)

 

 いつもの千直での戦い方と同じく、中段からレースを進めた当馬。スムーズなレースに見えましたが、コースの半ばで、前を行く5番、そして2番に進路を塞がれて鞍上が痛恨のブレーキを強いられます。1000mではそれを覆す暇はもちろんなく、インにコースを取りますが当然外よりも伸びを欠く結果となり、9着に敗れました。実力を出し切っての敗戦ではないだけに、同舞台では引き続き注目したいところですね。

 

 

4月27日 中央競馬予想(重賞:GⅡ・青葉賞)

あまりの疲れにレース回顧をサボった今週。中央で当ててなんとか体裁を保ちたいところです…

 

●2回東京3日(予想レース:9、10、11)

・9R:秩父特別(4歳1000万下、芝1600m)

◎ランウェイデビュー(牝4・石橋)

 

 前走は1000万下で5着、2走前も5着に敗れている当馬ですが、 東京コースでは(2.1.0.0)と連を外さない安定感を誇っています。敗戦の内容も2走前は上がり最速馬が3F:31.8秒を記録する究極の上がり勝負の中で0.2差、前走は大逃げを打った馬に対して2番手から仕掛けにいったものの、結果的に早めの進出で脚を使ってしまう形となるなど、伸び代のあるものだったように見受けます。

 また、前走は馬体重が+24キロと太め残りの感がぬぐえず。元来480キロ弱で走る馬だけに、もう少し絞れて来れば前進が見込めるのではないでしょうか。昨年の500万下条件勝ち上がり時と同条件、同時期というのも見逃せません。

 

 

・10R:春光ステークス(4歳以上1600万下、ダ2100m)

◎デザートスネーク(せん5・三浦)

 

 ダートでは馬券を外したことのない安定感の持ち主です。関東の競馬場を中心として走っており、中山、東京、福島と異なった競馬場で変わらぬ走りを見せています。

 逃げ・差しも自在な当馬ですが、前走は後方から追い込んでの2着。向こう正面では各馬の進出にも動じずに折り合い、この後に重賞を勝つサトノティターンに対し0.6差に迫りました。好位を運んだ勝ち馬からは多少離されたものの、最後の脚は負けず劣らず。同舞台で今度こその昇級なるでしょうか。

 

 

・11R:テレビ東京青葉賞(GⅡ、3歳以上OP、芝2400m)

◎アドマイヤスコール(牡3・Mデムーロ)

 

 水仙賞で勝利してこのレースに臨む当馬。府中では3走して(1.1.0.1)、唯一の着外も東スポ杯2歳ステークスで0.6差の8着になったもので格好はついていると言えるでしょう。

 2走前のセントポーリア賞ではカントルを相手に0.1差に敗れていますが、これは前半のスローペースからよーいドンになった分位置取りの差が出たもので、ネガティブに捉える要素にはならなさそうです。

 前走は対照的に前半は1分を切るペースで進むと、距離延長もあり最後は上がり36秒台の勝負に。それでも楽な手ごたえで外から持ち上がると、坂を上がりきっても脚色は衰えず、最後は鞍上が流してのゴールとなりました。

 近2年は前半の1000mが60秒前後とフラット流れになっている青葉賞。馬場が昨日と一昨日の雨で若干渋ることも予想されるので、よりタイトなこの馬向きの展開になるのではないでしょうか。唯一の不安は鞍上がポジション取りを諦めて殿からレースを進めることですかね…

 

 

●1回京都1日(予想レース:9、10、11)

・9R:ゆきつばき賞(3歳500万下、芝1200m)

◎タマモメイトウ(牡3・藤岡康)

 

 正直言って3歳の短距離戦なんて分からない()んですが、例年の傾向ではスピード決着になることが多く、そのあたりから糸口を見つけていくことにします。

 2走前ですでにこの世代の短距離界で圧倒的な存在感を放つディアンドルに0.4差と迫っているマイネルアルケミーが人気の中心となりそうですが、今回は前走でそのマイネルアルケミーとクビ差の接戦を演じたタマモメイトウを本命とします。

 若干外を回す形で迎えた最後の直線では、ややモタれながらも鞍上が上手く導いて僅差に持ち込み、実力の片りんを見せつけました。2走前にはトオヤリトセイト(アーリントンC3着)に0.2差としており、能力は証明済み。雪辱を果たして勝ち上がりといきたいところです。

 

 

・10R:春日山特別(4歳以上500万下、芝2000m)

◎エテレインミノル(牡5・幸)

 

 8頭立てと少頭数になったこのレース、人気は3走連続2着の7番・アールスターに集まる形となりそうです。そんな中、本命はエテレインミノルとさせていただきます。新潟コースでは(1.2.0.0)、当該距離も(1.2.0.1)と今レースにドンぴしゃの適性を見せており、前日段階で3番人気・5.7倍ならばおいしい存在になりそうです。

 前走は7着に敗れたものの、福島はインコースが痛み外差しが決まりまくる特殊な馬場状態。先行策からインにコースをとった当馬は、最後まで伸びを見せていたものの外からの強襲に屈する形となりました。開幕週の新潟の馬場が合えば、前進は十分可能なのではないでしょうか。

 

 

・11R:駿風ステークス(4歳以上1600万下、芝1000m)

◎レッドオルガ(牡6・北村友)

 

 言わずと知れた千直マイスターの当馬。しかし、前日段階ではまさかの5番人気となっています。上昇気配の上がり馬が人気上位を占めていますが、定量戦のこのコースで実績は明らかに上位。近走は格上挑戦からワンターン2戦と本領を発揮できずにいるだけに、ここでの逆転に期待がかかります。

 

 

4月24日 羽田盃見解

●南関クラシック1冠目!キーワードは「良馬場」と「門別」?

 前日の東京プリンセス賞に続き、南関東王座への道も1冠目を迎えます。関連性が高いのは大井1700mで行われる京浜盃で勝ち馬は過去5年で(3.2.0.0)と連を外していません。100mの差こそあれど、スタンド前での発走、外回りコースの使用と共通点は多いだけに、勝ち馬の適性を保障するレースとなっているようです。また大井との相性という点では、過去5年中4年で暮れの全日本2歳優駿掲示板に入った馬が馬券に絡んでいます。今回の出走馬中これを満たすの1頭のみ。狙ってみる価値はあるかもしれません。

 さらに、過去5年の内「門別でデビューした馬」が掲示板を占めた年は2016年と17年の2回ですが、いずれも共通点は良馬場だったこと。今開催では幾ばくかの雨が降ることが予想され馬場状態は直前までわかりませんが、この条件に当てはまる馬を狙ってみるのも良さそうです。

 

●23日の同条件は上がり勝負に。勝ちきるにはキレ味が必要か

 前日は9R・クリスタル賞、11R・東京プリンセス賞の2レースが組まれた1800m戦。どちらも勝ちタイムは1分55秒台中盤、そして勝ち馬の上がりは38秒台前半という結果に終わっています。

 前日段階では前残りが顕著な様子でしたが、9Rでは出遅れて最後方からとなってマルカンセンサ―がマクリ気味に差し切り勝ちを収めるなど、差し馬の台頭も考えられそうです。

 

●本命、対抗、穴馬

◎ステッペンウルフ(牡3・矢野)

 

 重要なステップレース・京浜盃を制して臨みます。昨年10月までは門別で過ごしていた当馬ですが、船橋佐藤賢二厩舎に移ってからは南関で馬券内を外さない安定感を見せています。

 前走はゲートを出てから馬なりのポジションにつくと、折り合いを見せて中段前目を追走。4角まではラチ沿いをピタリと走って直線に向くと、他馬にぶつかられながらも進路をこじ開け、2番人気・ウィンターフェルを1/2馬身差離して優勝しました。

 この馬の魅力はなんといっても勝負根性。3走前には差してきた馬に一旦は並びかけられながらも、再度突き放す二の脚を繰り出して勝利を収めました。

 過去の鞍上配置を見ても、この馬が素質を約束されたものであるのは間違いないはず。毎年好走馬を排出している京浜盃勝ち馬。ホッカイドウ出身ということも踏まえ、当馬を本命とします。

 

 

〇ウィンターフェル(牡3・森)

 京浜盃では2番人気の指示を受けた実力馬。勝ち馬との差は枠の内外を差し引けば僅差であり、外外を回ってのレースとなった前走とは違った結果も見込める予感がします。

 鞍上の森騎手は2016年にタ―ビランスで勝利して以降は(1.2.0.0)と連を外さぬ安定感。相性の全日本2歳優駿では地方場最高の5着入線を果たしており、上記の条件にも当てはまります。南関屈指の名ジョッキーが2勝目をつかむことはできるでしょうか…

 

 

注目馬・ホワイトヘッド(牡3・ 本橋)

 ホッカイドウの所属からキャリアをスタートさせたこの馬は、前走の京浜盃を南関初出走・20キロの馬体増をモノともせず3着に好走しています。メンバーが揃って相手強化が見込まれるこのレースでも、ホッカイドウホースとしての意地を見せることが出来るでしょうか。 

 

 

 

 

4月23日 東京プリンセス賞見解

南関東のプリンセスへ!桜の女王には苦しい舞台!?

 南関東牝馬クラシックの2戦目。舞台は浦和1600mから大井の1800mに移ります。それもあってか過去5年に1冠目・桜花賞の勝ち馬が連勝したケースはありません。その反面、過去4年の優勝馬はいずれも前年暮れの東京2歳優秀牝馬で馬券内に好走経験ありと顕著な傾向が出ています。桜の女王か、大井の才女か、それとも別路線からニューヒロインが現れるのか。今年の結果はいかほどでしょうか。

 また、注目したいのは山崎誠士騎手です。昨年はゴールドパテックで3着、16年にはモダンウーマンで3着、15年にはスターローズで2着とここ5年で3回の馬券内好走を果たしています。去年は7番人気から激走を演出しており、有力馬に騎乗する今回も見逃せない存在になること間違いありません。

 

●デモンストレーションは逃げ残り。長い直線も問題なし?

 22日、同条件で行われたメインレースでは藤本騎手騎乗のマイネルジャストが逃げ切り勝ち。2着にも3番手から追走したスギノグローアップが入るなど、逃げ残りの様相を見せました。

 外回りコースを使用して南関最長の直線コースを走るこのレースですが、先行勢から傾向、そして馬場状態を鑑みても先行馬から買うのがよさそうです。

 

●本命、対抗、注目馬

◎アークヴィグラス(牝3・森)

 

 桜花賞3着からの臨戦になります。2走前は中央重賞・クイーンカップに参戦しましたが、やはり芝は合わずに南関牝馬クラシック路線へ軌道修正。勝ち馬とは離されたものの3着に入線し、2歳女王の底力を見せました。

 このクイーンカップ参戦→桜花賞敗戦、という過程が重なるのが4年前の勝ち馬・ティ―ズアライズです。東京2歳優駿牝馬で2着と好走すると、2歳時に芝を経験していたこともありクイーンカップに参戦。14着と大敗しクラシック初戦も2.5秒差の8着に敗れましたが、次戦で見事リベンジを果たしました。

 この2頭に共通するのは、いずれも桜花賞で外よりの枠を引いている点です。浦和のマイルはコース形態の影響で外枠からの先行が難しく、ピンク帽となった両馬はともに理想の位置で競馬をすることができませんでした。そしてティ―ズアライズがそうだったように、アークヴィグラスも今回緑帽。暮れの重賞を完勝した舞台で、再び輝きを放ってくれることでしょう。

 

〇ト―センガーネット(牝3・左海)

 桜花賞では7馬身差をつける圧巻の走りを見せ、2冠目を狙って当レースに臨みます。この馬の魅力はなんといってもどこで走ろうと崩れないタフさ。昨年のへ平和賞では後に雲取賞を勝つヒカリオーソに0.1差の2着とすると、園田に遠征した兵庫ジュニアグランプリでは中央勢を相手に1.0差と奮闘。年明けのニューイヤ―カップで並み居る牡馬を蹴散らすと、ユングフラウ賞こそ0.0差の2着となりますが、迎えた桜花賞で圧巻の走りを見せました。

 当然1番人気となるのが予想されますが、評価を下げたのは桜花賞馬が勝てないというジンクスから。順当にいけば馬券内には確実に入ってきそうです。

 

注目・ゼットパッション

 ここまで6戦と比較的経験の浅い馬ですが、大井での特別戦・桃花賞を勝利し桜花賞では2着に入線しました。桜花賞に相性のいい主戦・山崎騎手が手綱を取ることもあり、見逃がせない1頭になりそうです。