馬が合いたい大学生

競馬の予想やレース回顧、現地での様子をつらつらと書いていきます

4月23日 東京プリンセス賞見解

南関東のプリンセスへ!桜の女王には苦しい舞台!?

 南関東牝馬クラシックの2戦目。舞台は浦和1600mから大井の1800mに移ります。それもあってか過去5年に1冠目・桜花賞の勝ち馬が連勝したケースはありません。その反面、過去4年の優勝馬はいずれも前年暮れの東京2歳優秀牝馬で馬券内に好走経験ありと顕著な傾向が出ています。桜の女王か、大井の才女か、それとも別路線からニューヒロインが現れるのか。今年の結果はいかほどでしょうか。

 また、注目したいのは山崎誠士騎手です。昨年はゴールドパテックで3着、16年にはモダンウーマンで3着、15年にはスターローズで2着とここ5年で3回の馬券内好走を果たしています。去年は7番人気から激走を演出しており、有力馬に騎乗する今回も見逃せない存在になること間違いありません。

 

●デモンストレーションは逃げ残り。長い直線も問題なし?

 22日、同条件で行われたメインレースでは藤本騎手騎乗のマイネルジャストが逃げ切り勝ち。2着にも3番手から追走したスギノグローアップが入るなど、逃げ残りの様相を見せました。

 外回りコースを使用して南関最長の直線コースを走るこのレースですが、先行勢から傾向、そして馬場状態を鑑みても先行馬から買うのがよさそうです。

 

●本命、対抗、注目馬

◎アークヴィグラス(牝3・森)

 

 桜花賞3着からの臨戦になります。2走前は中央重賞・クイーンカップに参戦しましたが、やはり芝は合わずに南関牝馬クラシック路線へ軌道修正。勝ち馬とは離されたものの3着に入線し、2歳女王の底力を見せました。

 このクイーンカップ参戦→桜花賞敗戦、という過程が重なるのが4年前の勝ち馬・ティ―ズアライズです。東京2歳優駿牝馬で2着と好走すると、2歳時に芝を経験していたこともありクイーンカップに参戦。14着と大敗しクラシック初戦も2.5秒差の8着に敗れましたが、次戦で見事リベンジを果たしました。

 この2頭に共通するのは、いずれも桜花賞で外よりの枠を引いている点です。浦和のマイルはコース形態の影響で外枠からの先行が難しく、ピンク帽となった両馬はともに理想の位置で競馬をすることができませんでした。そしてティ―ズアライズがそうだったように、アークヴィグラスも今回緑帽。暮れの重賞を完勝した舞台で、再び輝きを放ってくれることでしょう。

 

〇ト―センガーネット(牝3・左海)

 桜花賞では7馬身差をつける圧巻の走りを見せ、2冠目を狙って当レースに臨みます。この馬の魅力はなんといってもどこで走ろうと崩れないタフさ。昨年のへ平和賞では後に雲取賞を勝つヒカリオーソに0.1差の2着とすると、園田に遠征した兵庫ジュニアグランプリでは中央勢を相手に1.0差と奮闘。年明けのニューイヤ―カップで並み居る牡馬を蹴散らすと、ユングフラウ賞こそ0.0差の2着となりますが、迎えた桜花賞で圧巻の走りを見せました。

 当然1番人気となるのが予想されますが、評価を下げたのは桜花賞馬が勝てないというジンクスから。順当にいけば馬券内には確実に入ってきそうです。

 

注目・ゼットパッション

 ここまで6戦と比較的経験の浅い馬ですが、大井での特別戦・桃花賞を勝利し桜花賞では2着に入線しました。桜花賞に相性のいい主戦・山崎騎手が手綱を取ることもあり、見逃がせない1頭になりそうです。