馬が合いたい大学生

競馬の予想やレース回顧、現地での様子をつらつらと書いていきます

5月1日 しらさぎ賞見解

※中の人も久々に現地での南関重賞観戦です。GW真っ只中ですが、令和も競馬を楽しんでいきましょう!

 

●南関女王への試金石。同条件・ティアラカップは参考外!?

 新元号最初の南関重賞は、4歳以上牝馬によって争われるしらさぎ賞。浦和1400mの舞台に今年は12頭が参戦します。2016年の勝者・ララベルは翌年のJBCレディスクラシックJRA勢を撃破、17年の覇者・ニシノラピートは同年暮れの東京シンデレラマイルも制覇し、昨年の勝ち馬・ラ―ゴブルーは今年4月のマリーンカップでダートグレード初勝利を果たしました。南関の新女王へ、確かな一歩を踏み出すのはどの馬になるでしょうか。

 昨年から準重賞に昇格したティアラカップは、同じ浦和1400mということもありこのレースの重要ステップと目されています。昨年も勝ち馬・ラ―ゴブルー、そして2着のファイトユアソングがこのレースから参戦。しっかりと好走して前哨戦としての価値を示しています。一方で、ティアラカップの勝ち馬が馬券に絡んだのはここ4年の間では17年のニシノラピートのみ。マリーンカップエンプレス杯といったダートグレードを経た有力馬が参戦することや、本番とは異なる差し馬台頭のレース展開になったことなどが理由として挙げられますが、勝ち馬の当レースでの信頼度はあまり高くなさそうですね。

 

●注目騎手・吉原寛人は丁か半か。逃げ馬のカギは2ハロン目にあり

 良績の残っている騎手は吉原寛人騎手。地方交流競走ということもあり毎年のように手綱を取っていますが、ここ5年の騎乗成績は(3.0.0.2)と「勝つか負けるか」のハッキリとした結果が残っています。今年も人気の一角を担う馬に騎乗する吉原騎手。今年の彼はどちらの目が出るでしょうか。

 過去5年で逃げ馬が馬券に絡んだのは2回、掲示板には4回残っています。直線コースの短い浦和ですので一見すると先行力は大きな武器になりそうですが、逃げ馬が掲示板外に外れた17年は、後方からの差し・追い込み勢いが上位を占めました。

 注目したいのは各レースの2ハロン目です。逃げたノットオーソリティが勝った15年は11.5秒、的場騎手を背に2着に粘ったショコラヴェリ―ヌが逃げた14年は11.8と11秒台後半のラップを刻めているのに対し、一昨年、そして昨年は11.1、10.7とタイトな流れになっています。逃げ馬の活躍には、レースの序盤で自分のペースに持ち込むことが必要になってきそうです。

 そのほかの注目点としては、暮れの東京シンデレラマイルとの関連が挙げられます。出走馬中、前年の当該レースで最先着していた馬は、過去5年で(2.1.1.1)と複勝率は8割。唯一の着外も4着に敗れた14年のビタースウィートで、この時は2着馬・レッドクラウディアがしらさぎ賞を制しています。内回りコースで比較的直線が短いこともあり、当レースとの相関性が高くなっているのではないでしょうか。

 

●本命、対抗

◎タイセイラナキラ(牝6・吉原)

 

 先述したように、鞍上は注目の吉原騎手。逃げたい馬の中で最も内寄りの枠を引いたこともあり、この馬を本命とさせていただきます。

 前走のティアラカップでは7着に敗れていますが、隣の枠から競り合ったシークレットアリアとの逃げ争いで、2ハロン目・11.3、3ハロン目・12.0とタイトな流れを強いられることになり前半で消耗した分終いが甘くなったと見ることができそうです。

 また、南関移籍後に着外となったのは、前走のティアラカップに加えて昨年の重賞・アフター5スター賞ですが、ともに520キロを超える馬体での出走となっており太目感は拭えず。絞れての出走となれば、前走以上のパフォーマンスを見せてくれることは確実でしょう。

 

〇コパノビジン(牝6・真島)

 

 こちらは今回の出走馬中、昨年暮れの東京シンデレラマイルの最先着馬。JRAでも1000万下クラスまで勝ち上がっているようにメンバー中でも屈指の実力を持っています。

 前走のティアラカップでは先行争いから早々に離脱して中団後方からレースを進め、向こう正面からムチを入れてインから進出を開始します。しかし、終いまで脚を伸ばしたものの勝ち馬には届かず、最後は固まった3着争いの中で6着という成績に終わりました。

 南関移籍後は全戦でコンビを組む真島騎手が鞍上だけに、同じ轍は踏まないはず。シンデレラマイル以前は先行して成績を残していただけに、前走からの巻き返しは十分に考えられます。他馬が実績に欠ける中で、ラ―ゴブルーに0.4差につけた経験は光るものがあり、ここでは勝ち負け必至と行きたいところ。4回の挑戦で2勝と当レースに相性抜群な荒山師の管理馬という点からも、対抗はこの馬で問題ないのではないでしょうか。