馬が合いたい大学生

競馬の予想やレース回顧、現地での様子をつらつらと書いていきます

4月20日 レース回顧と傾向確認

※見解記事で予想したレースを中心に振り返っていきます

 

●2回東京1日(予想レース:9、10、11)

・9R:新緑賞(3歳500万下、芝2300m)

◎アイスブラスト…4着(/8頭)

 

 横山典騎手のテイエムバリバリが締まったペースの逃げを打つ中、それを見る2番手につけた武藤騎手。3角から4角へのカーブで進出を開始すると、直線に向いた所から追い出しを始めます。

 直線中盤まで楽な手ごたえに見えましたが、ジョッキーの手が動いてからまったく伸びてくることができず。結果的に見解では「不安点がある」とした上位人気馬のキレに屈する形となりました。

 逃げ馬に付き合った結果なし崩し的に脚を使わされ、終いの脚を欠く結果に。少頭数、そして開幕週の中で武藤騎手渾身の積極策と見ましたが、それが仇となったしまいました。

 

 

・10R:府中ステークス(4歳以上1600万下、芝2000m)

◎ダノンキングダム…1着(/11頭)

 

 外枠から前の3頭と少し離れた4番手につけた川田騎手。結果的には速いペースで逃げた前から離れ、マイペースで運べたと見てよいのではないでしょうか。 

 直線半ばから先頭に躍り出ると、上がり33.4で終いをまとめて完勝。セーフティリードをとると最後は流してゴール板を駆け抜けました。勝ちタイムは1分58秒3と優秀なもので、先々に向けても期待の高まる勝利だったのではないでしょうか。

 

 

・11R:オアシスステークス(4歳以上オープン、ダ1600m)

◎クインズサターン…13着(/16頭)

 

 ゲートを出てから二の脚がつかず、馬群から離れた後方の位置取りとなったクインズサターン。4角からはインに進路をとるも直線まったく伸びず、着外となってしまいました。同様の位置取りから外を回したサングラスが突っ込んでいただけに悔やまれますが、そもそも前に届くほど余裕のある展開ではありませんでしたね。

 勝ったアルクトスはゲートからあまり無理をすることなく先行集団にとりつき、4角から直線では力強い伸び足を見せて押し切りました。注目したいのは2着のドリームキラリ。ジョッキーが押しての逃げに出ながら、直線では交わされたアルクトスに再び詰め寄る粘り腰。長い直線でしぶとい伸びを見せて力を示しました。

 

 

●2回京都1日(予想レース:9、10)

・9R:あずさ賞(3歳500万下、芝1800m)

◎ジャストアジゴロ(牡3・岩田)

 

 「馬群のバラけないスローペース」「終いのキレ勝負」という読みは当たったものの、最後の直線で痛恨のキレ負け。向こう正面では岩田騎手がずっと手綱を引ききりだっただけに、かかってしまった可能性が高いように見受けます。

 勝ったカリボールは道中最後方から終いの脚にかけて上がり3Fを33.2で駆け抜けており、数字の上でもただ一頭違うキレを見せていました。

 

 

・10R:六波羅特別(4歳以上1000万下、芝1600m外)

◎メイショウグロッケ…3着(/7頭)

サウンドキアラ…1着(/7頭)

 

 1.4倍の圧倒的支持を受けたサウンドキアラが快勝。逃げたメイショウグロッケは粘り込みを図るも3着に終わりました。

 締まったペースの逃げを打ったメイショウグロッケでしたが、勝ち馬の上がりは33.2、時計も1分32秒台と速い決着になり、キレに屈する結果となりました。見解記事ではサウンドキアラは時計決着に難アリとしましたが、見事な逆張り(笑)。かろうじて拾った2頭のワイドの配当が渋かったのも、彼女からの仕返しなのかもしれませ…

 

 

●1回福島5日(予想レース:10、11、12)

・10R:伏拝特別(4歳以上500万下、芝1200m)

マイネルパッセ…2着(/11頭)

 

 昨日の記事からずっとマイネル「バッセ」と書いてましたね。大変失礼しました。

 さて、肝心のレースですがこれはもう枠の差としか言いようがありません。外枠から元気よく飛び出した丹内騎手とマイネルパッセですが、内枠からポジションを取りに行った勝ち馬などに先手を譲る形に、結果的には終いまでしっかりと迫っており、このポジション取りが命運を分けることとなりました。

 しかし、得意の福島開催で再び好走したこの馬。まだまだこのコースでは狙い目となりそうです。

 

 

・11R:福島牝馬ステークス(GⅢ、4歳以上牝馬、芝1800m)

◎ランドネ…6着(/10頭)

 

 インの3番手につけたランドネでしたが、向こう正面にかけては戸崎騎手が手綱を引ききりでポジションは後退。3角を5番手で迎えます。外から仕掛けた蛯名騎手とダノングレースに続いて各馬がペースを上げる中、インを突こうとしたランドネは身動きが取れず。この時点で前走の悪夢がよぎります。

 案の定4角まで進路が開かないと見ると、今日の戸崎騎手はイン突きを選択。ラチ沿いからの抜け出しを図ります。しかしここで、ミッシングリンクの斜行によって進路がふさがるアクシデントが発生。間に挟まれたウインファビラスの松岡騎手が立ち上がる程の影響が出る中、当然ランドネも急ブレーキ。追い出しに入ってからは時すでに遅し、0.7差の6着に敗れました。

 本来ならば、4角で先頭を捉えて押し切りを図ってほしいところでしたが、前走のリプレイと言わんばかりのインコース選択。そして不利を受けての停止と中継を見ながら笑ってしまいました。本来の実力を出せるレースはいつになるのでしょうか…

 

 

・福島12R:花見山特別

◎オルノス…12着(/15頭)

 

 予想通り物見することなくゲートを出たオルノスは、西村騎手に促されて先団へと取りつきにかかります。しかし外枠が影響してかコーナーワークで離されてしまうと、カーブで砂をかぶってからは一気に減速。道中は鞍上も無理に推さず後方からの競馬を試みますが、伸び脚もなく12着大敗となりました。

 やはり砂をかぶると一気に意気消沈してしまうようで、楽に先手を取れることが条件になりそう。それもロスなく先行集団の外に取りつける位置となれば、買い時の枠は自然と絞られていきそうですね…

 

 

●全体の傾向と感想

 東京・京都コースは開幕週ながらどのレースでも先行押し切りが少なく前後の有利不利はない印象。逆に東京のダートコースでは、平日に晴天が続いた分後方からの馬が届かないケースが多そうですね。

 一方の福島開催では、先週見受けられた極端な外差し馬場は改善傾向にある印象を受けます。伏拝特別でも前前で競馬をした馬で決着しており、ここで妙味を生むことができるかもしれません。