馬が合いたい大学生

競馬の予想やレース回顧、現地での様子をつらつらと書いていきます

印を2頭に絞るワケ

●競馬観を変えた上司の言葉

 競馬を始めたばかりのころ ーもっと詳細に示すなら昨年の3月~4月ごろー 私は「3連複」にハマっていました。大阪杯では◎ペルシアンナイト、〇アルアインからの2頭軸流しで的中、皐月賞では◎エポカド―ロからの1頭軸流しで3連複こそ外したもののジェネラ―レウ―ノとのワイドを取り、「馬券って簡単なのでは?」とさえ思っていました。

 極めつけは安田記念です。本命がアエロリットだった私は、何を思ったかモズアスコットからアエロリット、ペルシアンナイトに流した馬単を購入しました。8Rまで外しまくり、9Rをケンしての昼寝から目覚めた時に突然「フッてきた」馬券は、このブログにを見ている人ならば御存じでしょう、なんと人生初の万馬券となってしまったのです。(馬単10‐4:15290円)

 しかし、ビギナーズラックはそう長く続きません。夏競馬に突入すると外れが続き、稀にあった大当たりもまったく出てこなくなりました。思い返してみても、サマーシリーズの重賞では当てた記憶がありません(笑)。涼しいからといってWINSに通うものの、なけなしの資金で外しては寂しくアルバイトに向かう、2018年夏の私はこんな感じで週末を過ごしていました。非常に退廃的ですね…

 そんな私と競馬の話をする数少ない相手が、アルバイト先の上司でした。一口馬主もやっており競馬歴も長い上司とは、毎週重賞の見解をお互いに通わせていました。そんなとき、ふと上司の発した一言が私の考えを改めるきっかけになりました。

 

「競馬って1番強い馬を探すゲームでしょ?」

 

 そうです。その通りなんです。「どうやったら高配当をとれるか」に目を向けるあまり、そして春に穴目の馬で馬券を取ったばかりに、本来の目的から次第にズレていってしまったのです。

 この言葉を受け、秋以降の私は若干の軌道修正に入ります。「強い馬は強い(杉本清風)」をスローガンに、穴馬に引っ張られそうな自分を制御しながら、人気だろうがなんだろうが自分が1番強いと思った馬を買うことに重点を置くようになりました。

 しかし、成果はそう簡単にでるものではありません。スプリンターズステークスでは、また性懲りもなく◎ワンスインナムーン、という暴挙に出て爆発四散。府中牝馬ステークスではディアドラ、リスグラシュ―が顔を合わせる中、◎ジュールポレールとして見事なトリ紙を演出しました。

 

●再び気付かされたケイタ氏の言葉

 そんな私は再び、というより新たな沼にはまります。その名は「ヒモ決着」。またも3連複に手を出し始めた私は、多くのレースで「流した相手のみで決着する」ということを経験しました。ウェスタールンドを本命にした武蔵野ステークス、べステンダンクを信じたスワンステークスノンコノユメがいつまでたっても画面に写らなかったチャンピオンズカップetc…。

 こんな負けを喫する度に、私は「またヒモかあ~」なんて声を毎週のように上げていました。しかし、ここでも自分の誤りを確認する言葉に出会います。昨今グングン知名度を上げている、ケイタササグリ氏です。

 大金賭けで大勝ちする動画などで有名な彼ですが、動画のなかで単複勝負をする理由について語っているシーンがありました。「ありました。」などと断定して書きましたが、今となってはその記憶も曖昧です。しかし、「◎を打った馬が来るか来ないかの勝負じゃないと予想してる意味がなくない?」と思い始めるきっかけのような言葉が、いつかの動画にあった…気がします(笑)。

 それ以降、私の馬券は基本スタイルとして「単:複=1:2」を採用し始めました。本命馬が来るか来ないか、その勝負を堅実に進めていくためには、現状これがベストのように思います。「そのレースで1番強いと思った馬」が本当に強いのか。難しい馬券を当てることよりも、高配当を獲得することよりも、この点にこそ競馬の魅力があるのではないか。この考えが私の現在の競馬観を支える中心に位置しています。

 

●本命、対抗、それから…

 故に、私の印は基本的に◎、〇、で終了します。購入する馬券も、先述の単複に加えてワイド、馬連、たまに馬単を買うところまでで留まります。考えてみれば、「3連複」や「3連単」って馬券内に来る馬全部当てなきゃいけませんもの。あんなん当たりませんよ(笑)。(それゆえ3連系を当ててる人には尊敬の念すらあります)

 とはいっても生まれながらの天邪鬼ゆえに、穴馬探しの誘惑にはあらがえません。なので、時には▲、あるいは△まで広がってしまうこともあります。しかし、たとえ△だけが馬券に来たとしても、それは予想としての敗北ではないでしょうか。やはり「1番強いと思った馬」がどうだったのか、◎で馬券を取れたのかがそのレースの答え合わせとして相応しいと思います。

 

 という感じで長々と語ってきましたが、要約すると、

 

「面倒くさいので予想は2頭目までしか考えません(笑)」

 

 となります(違う)。いい予想、うまい予想となればいくらでも方法はあるかもしれませんが、"競馬を楽しむ"という点に限っては、このやり方は譲れません。


追記:こんな駄文ですが最後まで読んで下さった方、ありがとうございます。いい暇つぶしになっていれば幸いです。